TL-1000 & TL-1000-ASOPS ノバンタ社 (NOVANTA)

製品カテゴリ

TL-1000 & TL-1000-ASOPS

繰り返し周波数安定化ユニット

NOVANTA社は、gigajetシリーズの高速フェムト秒レーザーやgeccoおよびtaccor、venteonシリーズなどのフェムト秒レーザーのタイミング安定化装置としてTL-1000とTL-1000-ASOPSを製造しています。TL-1000は、タイミングジッターでシンセサイザーまたはその他のモードロックレーザーのような外部リファレンスに発振器の繰り返し周波数に同期させることができ、TL-1000-ASOPSは2台のフェムト秒レーザー発振器の繰り返し周波数の差を 2kHz ~ 20kHzにオフセットロックをかけることができます。
TL-1000-ASOPS は 60fs(同期モード)未満のジッターで2台のレーザーの同期をとることもできます。システムパラメーターは、タッチモニターやUSBに接続して設定することができます。

繰り返し周波数の安定化は、フェムト秒レーザー発振器とリファレンス信号の間のタイミングを正確に取る必要があるような用途に欠かせません。そのような用途には 例えば、二色ポンプ・プローブ分光測定があります。この二色ポンプ・プローブ分光測定とは、同期させた2台のモードロックレーザー光を使用します。他には、パルス化させた電子源に同期させた光学的実験に、または 高速非同期光サンプリング法(ASOPS)での実験に利用することです。高速非同期光サンプリング法(ASOPS)は、NOVANTA社が開発した 超高速かつ高精度な時間領域分光法の技術で、従来の手法に比べて 桁違いに短い測定時間および優れたノイズ特性を実現しています。

TL-1000とTL-1000-ASOPSは、これらを応用するのに対応できるように特に設計されています。フリーラン発振をする発振器の繰り返し周波数の変動は、タイミングジッターを100fs以下に効率よく抑えることができます。TL-1000-ASOPSは、高速での非同期光サンプリング式(ASOPS)時間領域分光法を備えており、2台のフェムト秒レーザー発振器を 60fs以下の時間遅延分解能で同期させることができます。

TL-1000 & TL-1000-ASOPS
カタログダウンロード:
NOVANTA社 TL-1000 & TL-1000-ASOPS
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主な特長
  • 繰り返し周波数の安定化
  • 繰り返し周波数のオフセットロック
  • 低タイミングジッター
  • 非同期光サンプリング(ASOPS)可能
  • 衝撃耐久性:1200g落下テスト済み
  • 時間領域分光

TL-1000-ASOPSは、繰り返し周波数に微小な差をつける(fR ~ 1GHz)ことで ポンプパルスとプローブパルスの2パルス間の時間遅延を制御する。ΔfRの差によってスキャンレートが決定され、繰り返し周波数の逆数I/fRによって 測定時間窓として1nsが定まる。ここでは、ΔfR =10kHz すなわち100μsの周期で時間遅延が繰り返し起きている。

この高速ASOPS(非同期光サンプリング)の構成は、NOVANTA社製品のHASSP-THz分光システムで用いられ1GHzのスペクトル分解能の測定を可能にしている。

仕様
TL-1000 TL-1000 (Low jitter)
繰り返し周波数領域1 75 MHz ~ 1 GHz 333 MHz ~ 1 GHz
タイミングジッター2,3 <100 fs (0.1 Hz ~ 100 kHz) ≤10 fs (0.1 Hz ~ 100 kHz)
入力電圧(出力周波数) 110 / 220 VAC (60/50 Hz)
TL-1000 ASOPS
繰り返し周波数4 498 MHz ~ 502 MHz
0.996 GHz ~ 1.004 GHz
同期モードでのタイミングジッター3 <60 fs (0.1 Hz ~ 100 kHz)
繰り返し周波数オフセット 0 (同期モード) or 2 kHz ~ 20 kHz
ASOPSの時間分解能 <60 fs
トリガー信号 TTLレベル(@オフセット周波数)立ち上がり時間:≦10ns
入力電圧(出力周波数)4 110 / 220 VAC (60/50 Hz)

ノバンタ社は、常に製品の改善に努めているために仕様は予告なく変更する場合があります。
1 レーザーの繰り返し周波数が333MHz「以下」の場合、参照信号は繰り返し周波数の高調波で333MHz「以上」の繰り返し周波数に設定して下さい
2 搬送波から10キロヘルツのオフセットを超える<125dBc / Hz位相ノイズで +7dBm (50オーム)の顧客提供信号に関連します
低ジッター版では、参照シグナルが10GHzに最も近い繰り返しレートの高調波にあること
3 Gigajetシリーズのフェムト秒レーザー発振器を用い、さらに共振器ミラーの裏側に内蔵型のピエゾを適切に取り付け使用した場合の値
4 周波数レンジは、ご注文時に指定してください

機械仕様
オプション

低タイミングジッターオプション
低いタイミングジッタオプションは TL-1000 タイミング安定化ユニット用に利用可能です。この場合、レーザーは>333MHzの繰り返しレートのときに、タイミングジッタを典型値<10fs(0.1Hzから100kHz)に抑制することができます。TL-1000に適した10GHzのリファレンス・シンセサイザーは、お客様の方でご用意ください。繰り返し周波数の安定化は、さらに高い繰り返し周波数の高調波において実現します。

ASOPS用のサポートが可能
TL-1000-ASOPSは、接続ポートを通して フォトレシーバーのPR-130およびTHz発生素子のTeraSEDを駆動・モニタリングすることができます。この機能は、高速でのASOPSの実験に有用です。


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