セラミック・ガラス加工に紫外線レーザーが選ばれる理由とは?|Bloom Lasers社 CAREX
2025年 05月02日
PDFダウンロード:
💡硬くて割れやすい「セラミック・ガラス」加工の難しさ
セラミックやガラス材料は、耐熱性・電気絶縁性・化学安定性などの特性から、
電子部品・医療機器・EVなど幅広い産業に使用されています。
しかし、硬くて脆い性質のため、加工時に「クラック」「チッピング」「白化」などの
不良が発生しやすいという課題があります。
特に微細な構造加工や穴あけでは、レーザーの熱影響による破損や
仕上がりのバラつきが歩留まりを低下させる要因となってきました。
💡343nmのUVレーザーが選ばれる理由
これらの難加工材料に対して、343nmの紫外線レーザーが注目されています。
紫外波長は材料への吸収効率が非常に高く、表面近くで瞬時にアブレーションが起こるため、
熱が深く拡散せずに加工が完了します。
結果として、熱クラックや焦げ・炭化のリスクを大幅に軽減し、高精度な微細加工を可能にします。
💡Bloom Lasers社「CAREX」の特長とは?
Bloom Lasers社の「CAREX」は、最大45W(343nm)・最大2.5MHzという
高出力・高繰返しのナノ秒UVファイバーレーザーです。
さらに、2〜20nsのパルス幅可変・1ns単位でのパルス成形に対応しており、
材料や加工条件に最適なエネルギー設定が可能。多様な材質・構造への柔軟な対応力を持っています。
💡CAREX(343nm)の主な仕様
- 波長:343 nm
- 出力:最大 45W
- パルス幅:2〜20ns(完全可変)
- パルス成形機能:1ns単位
- 繰返し周波数:最大 2.5MHz
- ビーム品質:M² < 1.2
◎製品の詳細情報はこちら
💡具体的な加工例
- セラミック基板への微細穴あけ・パターニング
- 医療用ガラス製品のスクライビング
- MEMS・センサ基板の切断・剥離
- ディスプレイ用途の透明電極加工(ITO含む)
これらの用途では、加工の均一性・再現性・熱影響の低さが重要視されており、CAREXはそのニーズに的確に応えます。
💡装置組込みや連続運転にも安心対応
CAREXは、HALT設計 / HASS準拠の産業用グレード設計。
24時間365日稼働を前提とした構造で、研究段階から量産ラインへのスケーラブルな移行も可能です。
レーザーヘッドと制御部がコンパクトかつ一体設計されており、
装置設計の自由度が高いことも、OEM装置開発者から高く評価されています。
💡まとめ|精密加工×量産性を両立するUVレーザー
セラミック・ガラス材料を扱う微細加工においては、熱ダメージや加工精度に悩まされる場面が多くあります。
Bloom Lasers「CAREX」は、高出力・高ピークパワー・柔軟な制御性により、
量産にも対応可能な微細加工用UVレーザーとして、多くの導入実績を持っています。
➡ 技術的なご相談・お見積もり依頼はこちらからどうぞ!