第130号 HeNeレーザーの基礎13, 14節 「リップルやノイズ」「縦モードプリング」

2022.06.21

(このメルマガは2022/06/21に配信されたものです。)

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HeNeレーザーの基礎13, 14節 「リップルやノイズ」「縦モードプリング」

プネウム株式会社

https://www.pneum.co.jp/product/pacificlasertec-henelasersystem/
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HeNeレーザーの基礎13, 14節 「リップルやノイズ」「縦モードプリング」
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今回のメルマガは、HeNeレーザーの基礎13節「リップル、ノイズなどの悪影響」
と14節「縦モードプリング(周波数引き寄せ) 」についてです。以下はHeNe
レーザーの専門家であるSam Goldwasser氏によるHeNeレーザーの基礎について
の解説文からの抜粋(30節中の第13, 14節)となっております。

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第13節「リップル、ノイズなどの悪影響」

人は通常 HeNe レーザーを定常波あるいは「継続波」(連続波)光源とみなし
ますが、この見解はナノ秒から数時間に亘る様々なタイムスケールで見ると
全く当てはまりません。長らく旧式となっている Mark I Eyeball だけを
見ても、典型的な HeNe レーザーは本当に DC 駆動同等光源のように見えます。

これらの悪影響の一部は実装に起因しますが、それ以外は発振プロセスに
とって根本的なものです。以下の項目は(ゼーマン分離レーザーやより特殊な
レーザー以外の)標準的な HeNe レーザーに当てはまります。

詳細は以下のURLを御覧ください。
https://www.pneum.co.jp/note/ripplenoiseotherartifacts-in-henelasers/

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第14節「縦モードプリング(周波数引き寄せ) 」

レーザーはキャビティ共鳴周波数の倍数である C/2L で発振すると入門用の
教科書が説明する一方で、このことがほとんどの場合は実際には当てはまら
ないということが分かります。 (例外、つまりこの話が当てはまるのはゲイン
カーブが本質的に平らである場所においてですが、それはまた別の話です。)
ゲインカーブの真中に位置しない縦モードは、ほんの少し本来の位置からずら
された周波数つまりゲインカーブの中心部に引き寄せられ、シフト全体から
見ると最も遠くにある縦モードをも伴うことになります。これは「モード
プリング(周波数引き寄せ)」と呼ばれるよく知られている効果で、それを
裏付ける大いに発展した理論があります。 (モードプリングはレーザー固有の
ものではありません。例えば水晶発振器を外部コンデンサーを使って狭い
範囲に調整することができますが、その機械的共鳴周波数は出力周波数とは
異なります。)

詳細は以下のURLを御覧ください。
https://www.pneum.co.jp/note/longitudial-mode-pulling/

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米国 Pacific Lasertec社 HeNeレーザー各種
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Pacific Lasertec社製HeNeレーザーは、Melles Griot時代に培われた技術の
蓄積により、非常に高い光学特性を全製品に現わしております。
そのビーム形状は回折限界に近いTEM00値と同時に優れたコヒーレント長を
有し、安定した出力を長期にわたってご堪能いただける最高傑作と言えます。

Pacific Lasertec社は、Melles Griot社での35年間の技術蓄積をバックグランド
に裏打ちされたエキスパート集団です。通常の製品はもとより、周波数安定化
レーザー(05STP910)は他の追随を許さない群を抜く安定度を示しております。
通常のHeNeレーザーのみならず、カスタム仕様の製品にも対応しますので、
ご相談ください。

<主な特徴>
・発振波長:赤色(632.8nm)、緑色(543.5nm)(モデル毎に固定)
・出力範囲:0.5mW~35mW (出力はモデル毎に固定)
・筐体長:178mm~1021mm   (モデル毎に異なる)
・電源:ケースタイプ、樹脂ブロックタイプを出力毎に選択可能
・ヒューズ社設計3121H-Pチューブも販売中
・ゼーマン分離対応チューブも販売中
・周波数安定化(1-8時間稼働で±1MHz)レーザーも販売中

https://www.pneum.co.jp/product/pacificlasertec-henelasersystem/

今後ともプネウム株式会社をよろしくお願い致します。

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