第127号 HeNeレーザーの基礎11, 12節 「マルチ横モード」「コヒーレンス長」

2022.03.22

(このメルマガは2022/03/22に配信されたものです。)

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HeNeレーザーの基礎11, 12節 「マルチ横モード」「コヒーレンス長」

プネウム株式会社

http://www.pneum.co.jp/cp-bin/wordpressproduct/pacificlasertec-henelasersystem/
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HeNeレーザーの基礎11, 12節 「マルチ横モード」「コヒーレンス長」
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今回のメルマガは、HeNeレーザーの基礎11:「マルチ横モードHeNeレーザー」
12:「HeNeレーザーのコヒーレンス長」についてです。以下はHeNeレーザーの
専門家であるSam Goldwasser氏によるHeNeレーザーの基礎についての解説文
からの抜粋(30節中の第11, 12節)となっております。

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第11節 「マルチ横モードHeNeレーザー」

マルチモードであるよう設計されたレーザーでは、教科書に載るような例の
ように見えないかもしれませんが、低次モードパターンが典型的です。
六角形に密集した蜂の巣のようなモードパターンは例外というよりもむしろ
法則です。なぜなら円形のボアはTEM11やTEM22などのカーテシアン
(デカルト的)モードに対して有利には機能しないので。そしてマルチモード
として設計されたチューブは、 TEM01あるいはTEM10よりも高次のモードを
持つことになります。マルチモードのHeNeレーザーは、同じチューブ長で
TEM00で駆動する同等のレーザーよりも50~100%も上回る出力を持って
います。

詳細は以下のURLを御覧ください。
https://www.pneum.co.jp/note/multitransversemode-henelasers/

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第12節 「HeNeレーザーのコヒーレンス長」

通常のHeNeレーザーは約10~30cmのコヒーレンス長を持っています。
キャビティ内に1個のエタロンを加えることによって縦モードを1本だけに
絞ると、数百メートルにおよぶコヒーレンス長も可能となります。当然、
このような HeNeレーザーはずっと高価となり、大量生産されるアプリ
ケーションではなく光学研究室などで見かける可能性が高くなります。
ただしそれほど見慣れないわけでもなく高価でもない安定化HeNeレーザーが
容易に利用可能であり、直交する2本の縦モードで発振しそれらが特定の
位置で固定されます。片方のモードを偏光子でブロックすると結果として
生じるビームは何百メートルものコヒーレンス長を有する単一周波数となり、
その長さは非常に多くの努力と出費なしに計測できる距離を遥かに越える
ものとなります。

詳細は以下のURLを御覧ください。
https://www.pneum.co.jp/note/coherence-length-of-henelasers/

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米国 Pacific Lasertec社 HeNeレーザー各種
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Pacific Lasertec社製HeNeレーザーは、Melles Griot時代に培われた技術の
蓄積により、非常に高い光学特性を全製品に現わしております。
そのビーム形状は回折限界に近いTEM00値と同時に優れたコヒーレント長を
有し、安定した出力を長期にわたってご堪能いただける最高傑作と言えます。

Pacific Lasertec社は、Melles Griot社での35年間の技術蓄積をバックグランド
に裏打ちされたエキスパート集団です。通常の製品はもとより、周波数安定化
レーザー(05STP910)は他の追随を許さない群を抜く安定度を示しております。
通常のHeNeレーザーのみならず、カスタム仕様の製品にも対応しますので、
ご相談ください。

<主な特徴>
・発振波長:赤色(632.8nm)、緑色(543.5nm)(モデル毎に固定)
・出力範囲:0.5mW~35mW (出力はモデル毎に固定)
・筐体長:178mm~1021mm   (モデル毎に異なる)
・電源:ケースタイプ、樹脂ブロックタイプを出力毎に選択可能
・ヒューズ社設計3121H-Pチューブも販売中
・ゼーマン分離対応チューブも販売中
・周波数安定化(1-8時間稼働で±1MHz)レーザーも販売中

http://www.pneum.co.jp/cp-bin/wordpressproduct/pacificlasertec-henelasersystem/

今後ともプネウム株式会社をよろしくお願い致します。

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