第77号(3)高出力光周波数コム用レーザー/統合型CEP検出器/走査型中赤外FROGのご紹介

2017.06.06
(このメルマガは2017/5/12に配信されたものです。)

それではメルマガ第77号は以下の内容でお送りします。

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-目次-

1. 1GHzモード間隔の高出力光周波数コム taccor comb (Laser Quantum社)
2. 統合型CEP検出器 FRINGEEZZ (Fastlite社)
3. 走査型中赤外FROG FROZZER (Fastlite社)

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[1]taccor comb 1GHzモード間隔の高出力光周波数コム (Laser Quantum社)

Laser Quantum 社は1GHz レーザーの人気機種 taccor に最適化された、分散
補償モジュール、スーパーコンティニューム光発生と非線形f-2f干渉計で構成された拡張モジュールを小型筐体に収め、ターンキー方式のフェムト秒周波数コムレーザーシステムとして完成させました。 本拡張モジュールはtaccor の出力の約800mW を消費するものの、最大1Wにおよぶ出力を実験に供することができ、オプションとしてもう一台の拡張モジュールを追加してスーパーコンティニュームスペクトル(500nm-1200nm)まで広げることもできます。

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● 特徴
• 1GHz の大きなモード間隔
• モード当たり(典型値1μW)の高出力
• ターンキー方式GHz フェムト秒 taccor レーザー
• CEO(キャリアンベロープオフセット)周波数検出と安定化のための拡張モジュール
• TL-1000 を使用し繰り返しレート安定化
• フィードバックループ(典型値:250kHz)の大きな変調バンド幅
• 安定で堅牢

● 仕様
・パルス幅は15fs、出力は400mW〜1000mW
・繰り返し周波数/コム間隔は 1GHz
・F(CEO)ビートSN比は>40dB
・モード毎のスーパーコンティニュームモジュール出力は、100nw〜1μW
・安定性は1秒間で5x10 -13
・精度は10 -19

● アプリケーション
・スーパーコンティニューム光発生
・光周波数コム発生源
・ヘテロダインビート計測
・ダイレクト周波数コム分光学

[2]統合型CEP検出器 FRINGEEZZ (Fastlite社)

増幅器でのCEP安定化やCEPの高速なシングルショット測定に、Fringeezz高
速検出器が不可欠になっています。Fringeezz はf-to-2f設定後に配置され、100kHz変調までシングルショットでCEP エラーを抽出し、従来の100倍も高速に測定できます。Fringeezz を検出器として使用し、かつDazzlerCEPにフィードバックをかけることで、CPAシステムのパルスをさらに最適化し、CEP検出の新たな標準としてすでに確立されています。

● 特徴
・ マルチkHz 繰り返しでのシングルショット CEP測定 100kHz
・ 測定分解能 6-10mrad
・ リアルタイムデータ分析とデータロギング
・ Dazzler CEP モジュールでのプラグアンドプレイフィードバック
・ Fringeezz / Dazzler ループによるCEP 安定化データの記録

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[3]走査型中赤外FROG FROZZER (Fastlite社)

Fastlite社製高フラックス中赤外OPCPA 光源の出力を特性把握するために特別に開発されたFrozzer は、1~9μm間で3サイクルから 5psまでのパルスを
計測することができます。
Frozzer は、OPA と OPCPA システムのシグナル光、アイドラ光と DFG 出力は
もちろん、Yb 、Er、Tmドープシステムの時間キャラクタリゼーションにも完全に対応できます。

● 特徴
・ 1~9μmパルス用に設計
・ 測定パルス幅 3サイクル〜5ps
・ 走査範囲 ±10ps
・ 時間分解能 150as
・ 異なるスペクトル範囲を選択可能なスペクトロメータ:1-1.8μm, 2.2-5μm, 3-9μm

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