バランス型光マイクロ波位相検出器|レーザーとマイクロ波間で最小ノイズの同期を実現
バランス型光マイクロ波位相検出器
Cycle社 BOMPD
BOMPD(Balanced Optical Microwave Phase Detector)は、光パルストレインとマイクロ波信号の
位相間に生じるタイミングジッターを、極めて高精度に計測するための装置です。
振幅に依存せず、バイアスドリフトのない検出を実現しており、
出力は両入力間の相対ジッターに比例するベースバンド電圧信号として得られます。
オプションのESYNCモジュールと組み合わせることで、
レーザーオシレーターをRF信号源に対して20 fs以下のジッターで同期させることが可能です。
また、BOMPDは光信号に位相ロックされたRF信号を生成する用途にも使用できます。
タイミング制御や安定な光–RF変換が求められる応用に最適です。

カタログダウンロード:
- BOMPD
- 英文
index
主な特長
特徴
- 感度:0.2mV/fs 超
- ノイズフロア:5fs RMS 未満
- タイミングジッターおよびドリフト:20fs RMS 未満
- タイミング分解能:アト秒レベルのジッター分解能
応用例
- 超短パルスレーザーとマイクロ波信号間の高精度同期
- 光によるマイクロ波信号の生成(フォトニックRF生成)
- 超短パルスレーザーと相対論的電子ビームの同期
- 自由電子レーザーにおける電子バンチのタイミング計測
- RF信号の光ファイバー経由での高精度分配
仕様
検出器仕様
パラメータ | BOMPD | 備考 |
---|---|---|
タイミング感度 | >1mW/fs | メインバランス出力, 負荷インピーダンス 1 MΩ |
タイミングノイズフロア | <0.5fs RMS | 積分ノイズフロア:1Hz-100kHz |
タイミング分解能 | <0.05fs RMS | 100Hz以上の1 Hz帯域幅における積分ノイズ |
検出器帯域幅 | >100kHz | 3dB信号帯域幅 |
寸法 | 220 × 200 × 60 mm³ (HxWxL) |
光検出器ヘッドの寸法 |
オプション:同期デバイス(E-SYNK)追加
パラメータ | BOMPD | 備考 |
---|---|---|
タイミングジッタ | <15fs RMS | 積分残留ノイズ:35μHz-100kHz, 8時間測定時 |
制御ユニットタイプ | Cycle社 E-SYNK | 自動サーチ・ロック・フィードバック制御機能を提供 |
制御ユニット寸法 | 3U | 19インチ ラックモジュール |
制御システムインターフェース | EPICS | TCP/IP経由 |
内蔵フィードバック | 含まれる | スレーブレーザーのアクチュエータに適用 |
自動ロック | 含まれる | コンピュータのGUI経由 |
オプションA:低繰り返し周波数インテグレーター
低繰り返し周波数レーザー向けのインテグレーター電子回路 |
入力仕様
パラメータ | BOMPD | 備考 |
---|---|---|
光入力波長 | 800±20nm 1030±10nm 1555±10nm |
単色(BOC)または2色入力(TCBOC)の標準中心波長。 他の波長については弊社にお問い合わせください。 |
光入力タイプ | PMファイバー、フリースペース | 例:レーザーオシレーター用、レーザーアンプ用 |
光入力パワー | <30mW | 波長やその他のレーザーパラメータに依存 |
パルスピークパワー | >2.5kW | 均一な時間形状のパルスあたり |
パルス繰り返し周波数 | 1kHz-10GHz | 使用目的に合わせて調整 |
仕様
仕様 | 値 | 単位 | 備考 |
---|---|---|---|
感度 | > 0.2 | mV/fs | 検出器の出力(増幅されない) |
分解能 | < 0.5 | fs | 10kHzの分解能帯域幅でのノイズフロアの積算検出 |
制御システム | 搭載 | Epics, Tangoなどのインターフェースが利用可能 | |
自動ロック | 搭載 | ||
寸法 | ラックマウント型(幅:19インチ/482.6mm, 高さ:8.75インチ/222mm) | ||
重量 | 10-20 | kg | オプションに応じる |
データシート
要求仕様 | |||
---|---|---|---|
RF入力パワー | > 15 | dBm | 最大10GHz、BOMPDは対象周波数に応じて設定 |
入力波長 | 800 ± 30 1550 ± 40 |
nm | パルスモードで動作 |
入力パワー | > 50* > 20** |
mW | * 800nmレーザー用に必要な平均出力 ** 1550nmレーザー用に必要な平均出力 |
光コネクタの種類 | 偏波保持ファイバ | FCまたはSCコネクタ | |
パルスの繰り返し周波数 | < 10 | GHz | OMPDは対象の繰り返し周波数に応じて設定 |
BOMPD用のRF信号発生器(オプション) | |||
---|---|---|---|
電圧信号発生器(VCO) | 搭載 | ご要望に応じてカスタマイズ可能 | |
内蔵フィードバック | 搭載 | 最適化されたPID制御のパラメータ | |
タイミングジッター | < 301) | fs RMS | 35μHz~1MHzの帯域幅における値。 マスター発振器に対して。 |
RF出力周波数 | < 10 | GHz | 対象周波数に応じて設定可能 |
ロック帯域幅 | > 10 | kHz | マスター発振器とRF信号を発生させるスレーブ発振器の間における値。 |
RF出力パワー | > 10 | dBm | インピーダンス = 50Ω |
RF出力安定性 | < 0.1 | % |
BOMPD用の低雑音信号発生器(オプション) | |||
---|---|---|---|
電圧信号発生器(VCO) | 搭載 | ||
タイミングジッター | < 5 | fs RMS | 35μHz~1MHzの帯域幅における値。 マスター発振器に対して。 |
1) 最大温度変動:0.1K、相対湿度変動:2%の環境にて動作した時の値。
ご要望に応じて、さらに高精度の仕様にも対応します。
バランス型光マイクロ波位相検出器|レーザーとマイクロ波間で最小ノイズの同期を実現のテクニカルノート
2024.11.28
アプリケーション
- タイミング同期システム
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