ナノスケールの吸着層も捉えるーSPR・導波路センサ構造の評価に強いプリズムカップリング法|Metricon社 プリズムカプラー
2025年 09月17日
🔍 表面プラズモン共鳴(SPR)とは
SPR(Surface Plasmon Resonance)は、金属表面に光を照射したとき、
特定角度で表面プラズモンと共鳴し反射光が急減する現象です。
ナノレベルの吸着や屈折率変化を高感度に検出でき、バイオセンシングや化学センシングで広く利用されています。
ただし高精度に共鳴角を測定・解析するには、専用の高分解能スキャン機構が不可欠です。
🔍 Metricon 2010/Mによる高精度スキャン
Metricon 2010/MはKretschmann配置に対応し、回転テーブルで入射角を高分解能にスキャン。
共鳴時に生じる反射強度の急減をとらえ、表面層の屈折率や厚みの微小な変化を定量化します。
また、モード解析技術を応用することで、導波モードを用いたセンサ構造の評価にも活用できます。
🔍 数nmレベルの変化をリアルタイム検出
測定は非接触・非破壊で行われ、1回のスキャンは約10〜30秒。
わずか数nmの吸着層形成でも共鳴角変化として敏感に検出できます。
試料を都度取り出す必要がないため、インラインでのリアルタイムモニタリングにも適しています。
🔍 導波路センサの屈折率変化も直接評価
SPR構造だけでなく、ポリマーやガラス導波路などの誘電体導波路型センサにも対応。
導波モードと環境との結合強度変化を角度シフトとして検出でき、バイオ・ガスセンサ開発における材料評価や検出限界の確認に利用されています。
🔍 カスタム対応と柔軟な波長選択
MetriconはSPR用金属膜付きプリズムや光学設定のカスタマイズに対応。
波長も405〜1550 nmから選択可能で、研究段階から製品検査工程まで幅広く導入できる柔軟性と再現性を備えています。
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