1030nmフェムト秒レーザーをOEM機器に採用する利点|LaserAtWork社
2025年 11月26日
装置メーカーやOEM企業にとって、レーザー光源の選定は製品性能を左右する重要な要素です。
特に近年は、非線形光学、深部イメージング、高精度計測などで需要が高まっている
1030nm帯フェムト秒レーザー への関心が急上昇しています。
そんな中、LaserAtWork社の HUMMINGBIRD-1030 は、
従来の大型レーザーとは一線を画す“手のひらサイズの1030nmフェムト秒光源”として、
OEM用途で非常に高い評価を得つつあります。
ここでは、装置メーカーが1030nmフェムト秒レーザーを採用するメリットと、
その中でもHUMMINGBIRD-1030が選ばれる理由を解説します。
🪽 高透過・高効率の「1030nm」という波長の強み
1030nm帯は、材料透過性や生体組織深部への到達性が高いことから、さまざまな先端応用で重宝されています。
- 深部イメージング(多光子励起)
- 光遺伝学(赤外刺激)
- 非線形光学材料の励起
- テラヘルツ発生や超高速分光
- Yb増幅器のシード光源
特にYb添加ファイバーや固体レーザーを使用した増幅システムでは、
1030nm帯のフェムト秒発振器は欠かせない存在であり、
OEM装置でも基幹コンポーネントとして採用されるケースが増加しています。
🪽 小型でも圧倒的なスペック
HUMMINGBIRD-1030は、わずか70×49×28mmの小型ヘッドに、以下の性能を凝縮しています。
- 波長:1032 nm(±2 nm)
- 平均出力:>1 W
- パルスエネルギー:20 nJ以上
- パルス幅:<200 fs(典型150 fs)
- 繰返し:50 MHz
- ビーム品質:M² <1.2
このクラスの性能をこのサイズで実現したレーザーは極めて希少で、
装置メーカーにとって大きな設計自由度をもたらします。
🪽 OEMに最適な理由①
増幅器のシード光源として理想的
1030nmフェムト秒レーザーを増幅器のシードに使う装置メーカーは多く、以下の条件が求められます。
- 高いビーム品質
- パルス幅が短く安定している
- 高繰返し & 十分な平均出力
- 長期安定性と低ノイズ
- 低消費電力
HUMMINGBIRD-1030はこれらすべてをクリアしつつ、
超小型筐体・空冷動作・USB給電という、装置組み込みに理想的な仕様を備えています。
従来は専用電源や冷却機構が必要だったシードレーザーも、
HUMMINGBIRDシリーズなら 装置内部に直接内蔵でき、追加装置を削減 できます。
🪽 OEMに最適な理由②
USB給電で電源設計が簡単に
HUMMINGBIRD-1030は20V USB-PDで動作するため、外部電源や高電圧ユニットが不要。
装置側の電源設計は極めてシンプルになり、
- コスト削減
- 設計期間短縮
- トラブルリスク低減
といった効果を生みます。
USB給電で動作する1030nmフェムト秒レーザーは世界的にもユニークで、
設計者にとって“採用しやすいレーザー”となっています。
🪽 OEMに最適な理由③
空冷で扱いやすく、メンテナンスも容易
一般的に高出力フェムト秒レーザーは水冷が必要ですが、HUMMINGBIRD-1030は 完全空冷。
チラーや冷却配管が不要のため、
- 装置の小型化
- 温度管理の簡素化
- メンテナンス削減
といったOEM装置にとって重要な利点を提供します。
🪽装置メーカーが得られる価値:小型化 × 高性能 × 低コスト
HUMMINGBIRD-1030を採用することで、装置メーカーは次のような競争優位を獲得できます。
- 装置の小型・軽量化
- 上位モデルの性能強化
- 内部光源の一体化による高信頼性設計
- 外付けレーザー不要によるユーザビリティ向上
- 製品ラインナップの差別化
「フェムト秒レーザー内蔵」という企画が、これまでよりずっと現実的になります。
🪽 まとめ:OEM向け1030nm光源の新しいスタンダード
1030nmフェムト秒レーザーは高度な計測・加工・イメージング装置に
欠かせない光源であり、OEM用途でも高い需要があります。
中でもHUMMINGBIRD-1030は、
- 超小型
- 高出力
- 高ビーム品質
- USB給電・空冷
- 長期安定
という“組み込みに理想的な仕様”を兼ね備えた新しい選択肢です。
装置メーカーやOEM企業で、「内蔵可能な1030nmフェムト秒レーザー」をお探しの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
