時間を味方につける細胞観察~ライブセル対応で広がる長時間タイムラプス解析の可能性|IDEA Bio-Medical社
2025年 07月11日
🧬 ライブセル解析が求められる理由
細胞のふるまいは、時間の経過とともに大きく変化します。
たとえば、分化の進行やアポトーシスの開始、外部刺激への応答など、
瞬間のスナップショットでは見えない情報が、時系列で観察することで初めて明らかになります。
特に近年では、薬剤スクリーニングや幹細胞研究、細胞間相互作用の研究において、
長時間のライブセル観察が必要とされており、
定点観察だけでは把握しきれない複雑な生命現象の解明が求められています。
🧬WiScan® Hermesによる安定した長時間撮像
WiScan® Hermesは、インキュベーションユニットと組み合わせることで、
温度、CO2濃度、湿度といった細胞培養環境を安定的に維持しながら、長時間のタイムラプス撮像を実現します。
加えて、マルチウェルプレート対応により、1枚のプレート内で複数の条件を同時に比較でき、
実験効率が飛躍的に向上します。
撮像のスケジューリング機能により、数時間から数日にわたる観察も無人で実施可能。
高解像度な画像と高速スキャンによって、細胞の微細な変化も詳細に記録できます。
🧬 タイムラプス画像の解析もWiSoft® Athenaで自動化
長時間にわたって蓄積された大量の画像データも、WiSoft® Athenaを使えば自動で解析が可能です。
蛍光強度や細胞面積の時間的変化を、グラフやヒートマップで視覚化。
例えば、薬剤添加後の応答タイミングや回復のプロセスなども、定量データとして明確に比較できます。
また、任意の時間点を基準に変化量を算出することもでき、複雑な応答を客観的に捉えることができます。
🧬 細胞応答の可視化で実験の幅が広がる
タイムラプス観察によって得られる情報は、単なる「動きの記録」だけにとどまりません。
たとえば、シグナル伝達の活性化タイミング、細胞移動の方向性や速度、
ストレス応答の強弱など、ダイナミックな生命現象の核心に迫ることが可能です。
これにより、遺伝子改変や外部刺激による細胞挙動の違いを、より明確に評価でき、
従来の終点観察では見落としていた微細な差異も発見につながります。
🧬 長時間観察をルーチンにできる環境へ
HermesとAthenaを組み合わせることで、これまで研究者が手間と時間をかけて行っていた長時間観察と解析作業を、
日常の研究フローに組み込むことが可能になります。
操作はGUIベースでわかりやすく、装置に不慣れなユーザーでも短時間で習得可能。
高い再現性と定量性を維持しながら、研究のスピードと質の向上を同時に実現できる環境が整います。
ライブセル観察をより身近な研究手法として活用するために、HermesとAthenaは最適な選択肢です。
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